今日は↑の舞台を見てきた。15周年、そして解散という区切りの公演。あまりネタバレにならない程度に感想。
発砲の舞台をはじめて見たのは1998年の「ゴメンバー」。
結構人気が出てからだけど、それでも9年前から知っている劇団の解散公演というのは感慨深いものがある。
そういえば「ゴメンバー」は、確か発砲が初めて本多劇場でやった公演だったはず。そして今日の最後の舞台も本多劇場で見れたのは少し嬉しかった。
舞台の内容はいつもの発砲。素直に、気楽に、楽しめるものだった。
ただ。
正直言うと、いつもほどではなかったかなぁという気がしなくもなかった。もちろん発砲に関してはこれまでの実績があるので、ハードルがむやみに高いんだけど。解散公演だからってのもあったかもしれない。こちらの身構えがね。
けれど、10人の登場人物に焦点が分散しすぎて、話の軸がわかりずらいというか、感情移入しづらいところがあったように思う。
わかりやすい「悪役」がいないってせいもあったかもしれない。
(※それと、これは僕が運が悪いだけなのだが、近くの席でずっと絶え間なくセキをしている(「セキが出る」ではなく「セキをする」。しかもマスクもしない)ちょっと神経があれな人がいたせいで、集中できなかったせいも大いにある可能性は高い)
とはいえ、最後の盛り上がりは感じるものが少なからずあったし、とても楽しめる舞台であったことは間違いない。
カーテンコールでは日替わりでメンバーが挨拶をするということで、今日は旗揚げメンバーの一人、工藤のおっちゃん。30半ばのおっさんが、涙をこらえながら挨拶する姿には、こちらも目が潤んだ。
それは、それだけ積み上げてきたものがあるということ。
そんな積み上げてきたものの集大成が見れたことが嬉しかったし、そして、そんなものを持っていることがうらやましかった。
自分に15年前から積み上げてきたものがあるだろうか。今、何かを積み上げているだろうか。